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瞬報ノート

おばさんの店石巻ひろこ:港町の路地裏に灯る、人情と復興の物語

Author

Ava Arnold

Updated on July 25, 2026

宮城県石巻市。港町特有の潮の香りが、夕暮れとともに街に広がる。

JR石巻駅から歩くこと十分。中心商店街から一本路地に入った場所に、ひときわ温かな燈火をともす店がある。「おばさんの店石巻ひろこ」——それが、この店の正式な呼び名だ。表からは想像もつかないほど、奥に長く続くカウンター席。店主のひろこさんが一人で切り盛りするこの店は、地元の漁師、会社員、近所の商店主たちの「もう一つの我が家」として、40年近くにわたって愛され続けている。

石巻の「おばさんの店石巻ひろこ」の温かなカウンター席と店主ひろこさん

店主ひろこさん:悲しみを知るからこその優しさ

カウンター席に腰掛けると、目の前にエプロン姿のひろこさんが立つ。「いらっしゃい。遠いところから、ようこそ。」柔らかな笑顔に、飾らない口調。それが彼女のトレードマークだ。

「おばさんの店」の魅力は、何をおいても店主、ひろこさん自身にある。注文を聞きながらも、手は休まらない。お通しのイカの塩辛を小皿に盛り、目の前の鍋で煮込んだおでんの様子を伺う。一つひとつの動作が無